ワイン初心者の方にワインの基礎やポイントをお伝えする
女将ソムリエール【ワインの豆知識】
特に男性の方にワインの知識をもっと知っていただきたい!
ワインの知識を知ってる、なおかつ男女問わずに気遣いができる
プチジェントルマンは本当に最強です。
では、今回のテーマ
「日本ワインがアツイ!」
アツイぜ日本ワイン!って言いたいです笑。
つい最近、ソムリエ仲間とワイン勉強でレストランに行った際も
えっ!!日本ワインこんなに美味しくなった!!??と驚愕
昔の日本ワインと言えば、観光地で売られてたお土産用の甘いぶどうジュースのような感じ・・・
それが今では、世界からも注目を浴びる程にまで進化
伊勢志摩サミットでも世界各国の首相大統領に日本ワインが提供されました。
![](https://i1.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/08/サミット.jpg?resize=396%2C263&ssl=1)
そんな大躍進中の日本ワインについて
目次
1・日本のワイン進化の理由
2・日本代表のワイン生産地
3・日本のワインに合う料理
4・女将ソムリエールオススメ日本のワイン
1・日本のワイン進化の理由
以前から日本ワインは水っぽい、物足りないと常に世界から
酷評を浴びていました。
そんな日本のワインがなぜここまで躍進できたのか?!
そもそも日本は温度や湿度がとても高い国でワイン造りには不向きな国
ワイン造りの歴史も明治時代からなのでまだ140年程
製造技術も浅いうえに、日本で造られるブドウは
ヨーロッパで生産されているブドウよりも扱いがとても難しかったのです。
![](https://i0.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/08/日本.jpg?fit=525%2C350&ssl=1)
しかし、ワイン生産者は諦めず、常に志、信念を持って取り組み続けます。
ワインの本場フランスで、ブドウの品質改良や醸造技術、土地や畑の開拓を学び
![](https://i1.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/08/manabi.jpg?fit=525%2C525&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/08/これ.jpg?resize=275%2C183&ssl=1)
なんとかフランスワインに近づこうと試行錯誤
しかし伸び悩みます。
このままではダメだ!ずっとフランスのマネじゃなく
日本の土壌からでるよさ、日本らしさを引き出そうじゃないか!
日本らしさとは、繊細で優雅で優しく丁寧ということ
それを醸造やブドウ栽培で取り入れ意識しながら、
徹底的にこだわりを持って地道に努力を重ねていった結果
ようやく2000年代頃から本格的なワインができるようになり
若手醸造家もどんどん参入しきて、新しい風が吹き始めました!
![](https://i1.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/08/若者.jpg?fit=525%2C394&ssl=1)
2015年には 国産ブドウ100%使用した国内製造ワインのみを
「日本ワイン」というブランド
と名乗れるというルールが制定され
更に日本ワインを世界に適用するブランドにしていこう!という方針
を政府が打ち出したことにより勢いがついてきました。
ちなみに国産ワインと呼ばれるワインもあります。
これは海外から輸入したブドウや凝縮果汁を使って国内で
製造したワインのことです。
2・日本代表のワイン生産地
今では色んな場所で造られている日本のワインですが
さて、日本ワイン産地と言えばどこが思い浮かびますか?!
真っ先に思いつくのはやはり
「山梨」
その他、長野・山形・北海道も有名なワイン生産地
![](https://i2.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/08/地図.png?resize=229%2C220&ssl=1)
ワイン生産地について簡単に解説すると
1・山梨は日本最大のワイン産地
日本ワインを代表する日本固有ブドウ品種「甲州」が造られています。
この日本代表の甲州ワインが、なんと国際ワインコンテストで
金賞を受賞。
全体のバランスが良く上品でとっても綺麗に仕上がってます。
キュヴェ三澤 明野甲州
![](https://i0.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/12/misawa.jpg?resize=155%2C207&ssl=1)
まさか日本ワインが世界から認められる日がくるなんて!
日本ワインに興味がある方「甲州」ブドウは知っておきましょう!
2・長野はヨーロッパ系の国際品種のブドウを取り入ている
国際品種というのは、メルローやカベルネソーヴィニョンなどの
世界的に造られているブドウのことです。
特に長野はメルローやシャルドネというブドウで造られたワインが有名で
特に注目されているのがシャルドネ
実際2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットにおいて長野産の
シャルドネが2本もセレクトされました。
シャトーメルシャン北信左岸シャルドネ2016
![](https://i0.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/12/めるしゃん.jpg?resize=186%2C186&ssl=1)
だいたい7000円ぐらい・・・これも高いんです・・・
日本のワインが高い理由は、原料ブドウの栽培からワインの
瓶詰めまで国内で行われていることが「日本ワイン」たる条件のため、
どうしても人件費や設備費、材料費などが高くなってしまうからです。
3・山形も実はワイン産地
有名ワイナリーがいくつかあるのですが、特に人気は
朝日町ワインは日本全国でもとても人気のあるワイナリー
G7伊勢志摩サミットでマイスターセレクション
バレルセレクションルージュ2013が提供されていて、
この赤ワインはフランス産の樽を使用して造られた芳醇で果実味しっかりタイプ。
![](https://i0.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/12/あさひ.jpg?resize=56%2C231&ssl=1)
4・北海道は涼しい気候なので気候の似たドイツ系のブドウ品種が多い
やはりドイツも白ワインが有名ですので、
少し甘みのあるフルーティ―な口当たりのよい綺麗な白ワインが多いです。
3・日本のワインに合う料理
やはり日本で造られたワインに合うお料理は
なんといっても「和食!」
![](https://i2.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/12/わ.jpg?resize=234%2C154&ssl=1)
日本ワインの特長は「料理に優しく寄り添う」
和食って全てを調和するような、バランスが良く繊細な優しい味わいが
しますよね
そんな和食にオススメは特に白ワイン
甲州やアルバリーニョというブドウの白ワイン
柚子やカボス、レモンなどの柑橘系の風味刺身などの生魚や
出汁を使った料理や天ぷら、焼き魚などの和食とベストマッチ
醤油を使った煮物や、ウナギのかば焼きやすき焼きには比較的さっぱりした赤がオススメ
黒ブドウの日本固有品種の代表である「マスカット・べーリーA」というブドウ
をしっかり冷やして飲むのも和食には合います!
4・女将ソムリエールオススメ日本のワイン
(※個人的な好みと地元大分贔屓が入ってますがかなりオススメ!)
①カーブドッチ Albarino
![](https://i1.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/12/ka-b.jpg?resize=157%2C210&ssl=1)
口当たりよく柑橘と樽の心地よい香りにしっかりとした
上品な酸。あっこれ世界クラスだと思いました!
②大分県安心院葡萄酒工房 安心院スパークリングワイン
![](https://i2.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/12/ajimu-2.jpg?resize=225%2C225&ssl=1)
2017年、安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領が乾杯に使用して
大きな話題になりました!すっきり辛口ですがクリーミーさもあって
すごくマイルドお料理にはなんでも合いますこれは!
③大分県安心院葡萄酒工房 安心院ワインアルバリーニョ
さわやかな柑橘系の香りでシャープな酸とミネラルが心地よい辛口白
![](https://i2.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/12/yamashiroya_102774490_1-2.jpg?resize=251%2C251&ssl=1)
④マンズワイン 信州東山カベルネソーヴィニョン
![](https://i2.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2020/12/まんず.jpg?resize=146%2C194&ssl=1)
肉料理にはピッタリ!フランスボルドーワインと
間違うぐらい濃くて綺麗な赤ワイン
私的には、日本のワインは特に白ワインのクオリティが高いです。
最後に
これからますますワインの世界でも
地産地消の時代が始まります!
新たな時代を作っていこうとしている日本ワイナリー
今はワイナリーに遊びに行くのは
なかなか難しいですが、その代わりに応援の意味を込めて
日本のワイン飲んで応援していきましょう!
頑張れニッポン!
「Good Wine Good Life」