ワイン好きな初心者ワインラバーの方に美味しく楽しく飲めるコツや
豆知識、ワインを知るポイントなどをお伝えする
女将ソムリエールのワインの豆知識
今回はワインを知る上で重要なキーワード
「樽香」について
「樽」について少し知るだけでも
ワインのコツがつかめますよ!
目次
1・樽香って?
2・樽の種類
3・樽以外で造られるワインって!?
1・樽香って?!
ワインの値段ってぴんりきですよね
1本500円以下から数千万までまぁ幅が広い!
でもワインは必ずしも値段が高ければ高い程おいしいわけではありません。
この値段の違いの1つにワインのスタイルがあるんです。
その中で一番わかりやすいスタイルの違いは
「樽香(たるこう)」がするかしないか
![](https://i2.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2021/02/winetasting3.jpg?resize=277%2C182&ssl=1)
皆さん、樽香という言葉、ワイン表現で聞いた事ありませんか?!
でもいまいちわかりにくくて、ピントこないかもしれません。
はて、樽香ってどんな香り?
「樽香」とは、収穫したブドウを
醗酵や熟成させる過程で使う
「木樽」に由来する香りのことです。
![](https://i1.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2021/02/たる.jpg?resize=266%2C190&ssl=1)
例えば「樽香」の代表的な表現で言うと
「バニラ」
「チョコレート」
「ココア」
「スパイス」
「ナッツ」
「アーモンド」
「コーヒー」
「カラメル」
「トースト」
「ロースト香」
などがあります。
2・樽の種類
『木樽』には、天井に着きそうなくらい大きなものもあれば
![](https://i1.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2021/02/大.jpg?resize=259%2C194&ssl=1)
小さなサイズのものもあります。
![](https://i2.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2021/02/こだる.jpg?resize=310%2C162&ssl=1)
これらの木樽でワインを醗酵・熟成させると木樽由来の香りがするワインになります。
樽に含まれる成分がワインに抽出されたり、樽の香りがワインに移ることで生まれる樽香により
ワインの味わいや香りは複雑になり楽しみをより一層広げてくれます!
更にどんな樽を使うかによって
ワインの個性が違ってきます。
例えば
・木樽の使用程度
・新しい樽か、年数の古い樽か
・樽材の産地違い
樽は主にフレンチオークとアメリカンオークで造られていて
フレンチオークは上質高級ワイン向け
アメリカンオーク樽は香りがつきやすいのでボリュームを持たせたいワイン向け
・火で樽をあぶる度合い
木樽は成型する際、熟成効果を高めるため表面に焼き入れを施すんです
![](https://i0.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2021/02/ひ.jpg?resize=276%2C183&ssl=1)
その他、樽とワインの接触期間などによってもワインの風味は大きく変わってきます
3・樽以外で造られるワインって!?
ワインを製造するにあたって、コンビニやスーパーなどで売ってる
低価格のワイン造りに樽が使われることはまずありません
では、低価格のワインは樽ではなく何を使ってワイン造ってるの?!
低価格のワインや白ワインは
ステンレスタンク
![](https://i1.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2021/02/ステンレス.jpg?resize=275%2C183&ssl=1)
コンクリートを使ったタンク
![](https://i0.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2021/02/KONNKURI-TO.jpg?resize=259%2C194&ssl=1)
で熟成させることが多いです。
ただ白ワインの中でも、フランスブルゴーニュ産のような
上質で高級な白ワインの場合には木樽を使って熟成させてます。
大量生産向けの安いワイン以外、赤ワインは基本樽で造られることが多いのですが
ボジョレー・ヌーヴォーなどの若くて早飲みタイプの赤ワインはタンクを使います。
そもそもなぜ、白ワインは樽ではなくタンクを使用するの?!
白ワインを造る際タンクを使う理由としては
白ワインは赤ワインに比べて寿命が短いんです。
よって熟成させる時には酸素とあまり触れさせないようにして
フレッシュな味わいとフルーティーな香りを感じやすいものに仕上げるので
白ワインの熟成には空気の出入りのほとんどないタンクを使用します。
更に利点としてステンレスやコンクリートタンクは、
一気にブドウを醗酵・熟成させてるので大量生産ができるので、コストもかなり抑えられます。
これらステンレスタンクを使うと勿論樽ではないので樽の香はつかないのですが
秘策といいますか、面白い裏技?!で樽香をつけることができるんですよ!
「オークチップ」という樽材と同じ木片
![](https://i0.wp.com/macha0812.com/wp-content/uploads/2021/02/TI.jpg?resize=260%2C194&ssl=1)
これらをティーバックのように袋に詰めて
それをステンレスタンク内の
ワインに浸して、樽香をつけてつくった低価格ワインもあるんです!
すご技!笑
一部ではこれは本当のやり方ではないと批判はありますが
実際にこれがまた侮れないぐらい美味しく感じるんですよ
私も実際よく購入してます、それぐらいクオリティ高いんです
とはいえ、やはり樽を使ったワインは、ステンレスタンクで造ったワインと比較すると
深味、熟成感、複雑味、ボリューム、上質感などの確実な差はあります。
今後、自分の好きなタイプの判断基準のポイントとして
ブドウの品種によっても味わいは多少違ってきますが基本
フレッシュ&フルーティ軽快タイプが好き
⇒樽を使っていないステンレスタイプのワイン
複雑でボリュームがあって深みのある上質なタイプが好き
⇒「樽を使っている」ワインというように考えて
実際に自分で飲んでみて、なんとなくでも樽香あるなしの違いを見つけ
どっちのタイプが好きか、自分の好みを知ってみてください
どちらのタイプが好きか、人それぞれの好みは違いますが
やはり昔からの伝統的なワイン造りやワインの奥深さ、深味などの観点から見ると
樽を使って作ったワインの方が「本当のワイン」と言えます
ワインと樽香は、切っても切れない重要な関係を持ってるので
これからワインを飲む際、樽の香がするか!?
そして選ぶ時は、樽が使用されているか?
樽の種類、木樽?ステンレスタンク?
などもチェックして色んなワインのスタイルを感じ取って
美味しく楽しくワイン飲んでみてください!
GOOD WINE GOOD LIFE!