今回の女将ソムリエールの【ワインの豆知識】
皆さん、ワインにもピーク、美味しく飲める期間があるのはご存じですか?
なぜ今回このテーマにしたかというと、最近名の知れた
高級な古いヴィンテージワインと言われているワインを飲む機会がありました。
普段から私がチョイスしているワインは、だいたい10年以内がほとんどなので、珍しさもあり、楽しみ楽しみ♪
1976年のワイン、40年の時を経て今、私の目の前にいるこのお方
一体どんな感じかしら!?
ドキドキワクワク。
いざ!
ん!?
もう一口、いやいやもう一口
・・・。
結論、多分もうこの方、ピーク、飲み頃を過ぎてらっしゃる・・・
目次
①飲み頃ピークを過ぎたワインって?!
②ワインは2種類タイプがある
③ワインのライフサイクル
①飲み頃ピークを過ぎたワインって!?
高級ワインだけに限らず、飲み頃ピークを過ぎてしまったワインとは?!
結論、飲みごたえがなく、美味しいと感じる要素が見当たらないワイン
今回の私が飲んだワインの場合
古いワインは複雑さが特徴なのですが、どうもこのお方
複雑さの中にある、個性やバランス、美味しさなど何か少しでもキラッと光る要素を必死に
探すのですが見つけることはできず・・・
ウーンが続くばかり
ちなみに以前飲んだ40年前のブルゴーニュの古いワインは、
もう光り輝く要素満載で、陶酔するぐらい素晴らしいお方でした。
ワインには美味しく飲める期限がある事に関して、
これは古くない日常で味わうワインでも言えることなので、
美味しく飲める期間のポイントは、知っておきましょう。
②ワインのタイプは2種類ある
まずワインにはタイプが2種類あります。
早めに飲んだ方がよい早飲みタイプのワインと
長く熟成すればするほと味わい深くなる長期熟成タイプ
早飲みタイプはコンビニやスーパーで並んでいるワイン
毎年恒例、11月に飲まれるボジョレーヌーボー
これらは、早飲みタイプのワインで
これらを長く寝かせても更に美味しくなることはありません。
ちなみに、以前8年以上経った有名な造り手ののボジョレヌーボーワインを
飲む機会があって、経験として飲んでみたのですが一口で
ウッ・・・
ピークをだいぶ過ぎてしまってて
これ以上私は飲めない、無理だと思ってしまいました。
ボジョレヌーボーは、1年以内に飲んだほうがやはり美味しく飲めます。
ワインに絶対!はなくタイプも様々なので一概には言えないのですが、
だいたい1200円ぐらいまでの通常の安いワインでは2~3年以内、
2000円ぐらいのワインなら4年ぐらい目安
まぁ2000円位のワインなら、すぐ飲む方がほとんどだと思いますけどねw
一方長期熟成タイプと言われているワインのほとんどが高級ワインです。
だいたい10年以上経ってようやく美味しく飲めるものが多いです。
今回飲んだ40年以上の時を経た高級熟成ワイン
正直、「運」ともいえるのですが
残念ながらピークは過ぎてしまった感じ。
前提としてワインの好みは人ぞれぞれ、美味さの感じ方も人それぞれ違います。
よって飲み頃を過ぎてしまったワインもそれはそれでよいと思う
熟成ワインマニアの方もいらっしゃいます。
特に熟成高級ワインのピーク、飲み時を知るのってかなり難しく、
正直、飲まなきゃわからないのですが目安として
1万円以上のフランスのボルドーやブルゴーニュ、イタリアのバローロなどの
有名な高級ワインは、10年から15年以上熟成させてようやく
美味しくなると思ってください。
③ワインのライフサイクル
ワインにも実はライフサイクルがあるんです。
若々しい時期を過ぎると段々成熟して最盛期を迎えていき、
そして徐々に老いて朽ちはてる・・・
これって何かのサイクルに似てませんか!?
そう、植物や動物のサイクルと同じ。
「ワインも生き物」
そしてワインのライフサイクルの中で、
ワインの「香り」は
日本の四季の移り変わりにも似ているイメージが私の中であります。
あくまでもニュアンスですが。
例えば春と言えば、新芽、新緑、植物のみずみずしいイメージ
人で言うと10代20代の若さ溢れる
青年期。味も香りもフレッシュ
フルーティー
夏。熟れた果物やスパイス、焙煎した香り
徐々に人生経験も積んできて、青年期よりも成長した
壮年の30代、40代の成年期
味も香りもとってもバランスがよく、一番いい時期
秋。ドライフルーツをコンポートしたものや、キノコ、森、腐葉土的な香り
人生経験も長い大人50代、60代の熟年期
複雑味が増した渋く大人な感じ
冬。ネガティブワードはワイン表現であまり使わない方がよいのですが
わかりやすくするために
心地よくないちょっと腐敗混じったジビエやトリュフ、キノコなどの香り
人生謳歌しきって終焉が近づき始める
70代、80代の老年期
※勿論元気いっぱいのご年配の方、沢山いますあくまでもわかりやすくする為のイメージです!
そして最後はもうなんにも匂いがなくなります。
ワインも人も、それぞれのピークはあります。
ただ人もワインもピークを過ぎてしまったら、もう全てが終わりということではなく、
そのステージごとの良さがあります!
成年から熟年になる、これは誰しも通る道
しっかり受け入れて
その時その時を楽しみたいですね。
では最後に
ワインに関しての飲み頃とは、ある意味飲みたい時が飲み頃!とも
言える気もするのですがまず
2種類のワインのタイプがあって、それぞれに美味しく飲めるピーク、飲み頃がある!ということ。
よって飲み頃ピークを過ぎないうちに美味しく、楽しくワイン召し上がってください!
ちょうど飲み頃を迎えたワインに出会うと、やはり美味しさに感動して
心も明るくなりますし、楽しさも倍増します!
ワインと共に人生も楽しんでいきましょう
GOOD WINE GOOD LIFE!